□ 研究内容
@人の脳内でのコミュニケーションを理解する研究
【脳波同期研究】 脳波実験、数理モデリングを用いて人の記憶や感情に関わる
脳内ネットワークを明らかにすることを目的としています。特にシータ波や
アルファ波などの異なる周波数の脳波リズム間および脳部位間の位相同期
の重要性を示しています
(参考文献)Kawasaki, Kitajo, Yamaguchi, Eur. Neurosci. 2010
【脳情報流研究】 脳磁気刺激装置を用いた脳波リズムの位相リセットの伝搬と
情報理論からネットワーク内の脳部位間の因果関係の特定を試みています
(参考文献)Kawasaki, Kitajo, et al., Front. Hum. Neurosci., 2014
A人と人のコミュニケーションを理解する研究
【コミュニケーション研究】 ヒトとヒトのコミュニケーションに関わる脳メカニズムを
知ることを目的としています。これまでに2者間で意識的および無意識的に行動リズムが
同期する時に脳波リズムも同期することを明らかにしています
(参考文献)Kawasaki, Yamada, Ushiku, Miyauchi, Yamaguchi, Sci. Rep., 2013
【精神疾患研究】 コミュニケーションが苦手とされる発達障害者を対象に実験を行い、
定型発達者との異なる行動様式、それに伴う脳活動の違いを特定し、発達障害の
客観的な診断方法の提案を試みています
(参考文献)Kawasaki, Funabiki, et al., Sci. Rep., 2017
B人とモノの新しいコミュニケーションを創発する研究
【脳波指標研究】 記憶の限界容量に関する脳活動や無意識の好みに関係する脳波リズムを
抽出する方法から、脳状態の生体指標を作成する研究を進めています。
(参考文献)Kawasaki & Yamaguchi, NeuroImage, 2012
【脳活動操作研究】 さらに脳磁気刺激や脳電気刺激で脳活動を操作することで、
認知機能の回復を試みています。
C心の状態を推定できる脳波アプリケーション開発